水面

2016.05.28

水面が静かになる。
荒波だっていたときには見えていなかったものが見えてくる。
静かになってようやく海底に溜まっていたゴミとか残留物とか、片付けなくてはいけないものも見えてくる。
おなじ海なのに全然違った風に見える。
この海を、力強く泳がなくてはと意気込んでいた。
来やしない船を思い描いて、一喜一憂していた。
いや、小さくても、ぼろぼろでも、それなりにしゃんとした、舟に乗っていると思ってた。
これから増改築して少しづつ立派にしていけたらいいと思ってた。
全部溶けてしまってからそんなものなんて存在しなかったとやっと気がついた。
ただただ一人で、まだまだ浅い海の入り口でたぷんたぷんと溺れてる。
弱音なんか吐きたくないのに、自分のなかにはどろどろと、どす黒いものがたんまり溜まっている。
誰かのせいにしたい。何かのせいにしたい。全部やめてしまいたい。
どうしてこんなにくたびれているんだろう。
どうしてこんなにみじめで悲しい気持ちでいるんだろう。
これじゃ、きっとまた同じ失敗を繰り返す。
体から力が抜けて、脳みそはどんどんどんよりした紫色になる。
現実を見ないで夢を見ていてはいけなかった。
悪いのは、現実を見れていなかった自分です。
これからどうやっていこう。
どう息をしていけばいいんだろう。